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 透析患者への抗菌剤使用 
Antibiotics for Dialysis Patients


 血液透析を受けている患者は増加しており,高齢化も進んでいる.(透析開始平均年齢は60歳を越えている).
そして,感染症は透析患者の死亡原因の第三位(12.2%)である.

透析患者への抗菌剤使用の注意点

1)薬物に腎毒性があるか,ないか
2)腎排泄か肝排泄か
3)透析により除去されるか
4)代謝物が蓄積しないか
5)代謝物は活性物質か


どのような基準で選択するか

 透析患者への抗菌剤の第一選択は「セフェム系」と考えられている.
セフェム系抗菌剤は腎排泄性のものが多いが,腎毒性が低いものも多く,第一選択薬として広く用いられている.しかし,これらの薬剤の多くは血液透析により除去されるため,透析終了後の追加投与や投与時間の検討が必要な薬剤も多いので注意が必要である.
 一方,マクロライド系,テトラサイクリン系の抗菌剤は肝代謝・肝排泄性で,血液透析によってもほとんど除去されないことから,通常の投与が可能となっている.


血液透析による抗菌剤除去率

除去率80%以上
 ホスホマイシン,イミペネム

除去率50〜75%程度
 セファロチン,セフタジジム,
 セフロキシム,セファレキシン,
 セフスロジン,セフォチアム,
 セフロキザジン,セフォタキシム,
 アミノ配糖体(ストマイは例外),
 ピペラシリン,カルベニシリン

除去率10〜50%程度
 セファゾリン,セファクロル,
 セファピリン,セフォキシチン,
 アンピシリン,アモキシシリン,
 メチシリン,ニューキノロン系,
 ストレプトマイシン

除去率0〜10%程度
 セフピラミド,セフォペラゾン,
 セフトリアキソン,エリスロマイシン,
 リンコマイシン,クリンダマイシン,
 ミノサイクリン,ドキシサイクリン,
 バンコマイシン


【参考文献】 歯薬療法 Vol.18 No.2 1999


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