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 高齢者の医学と医療の違い
medical treatment (care) and medical science (medicine)


高齢だからといって,医学的な視点からの医療だけが行われると過剰医療や薬物投与過多などの
問題が発生する.その反対に,高齢者だからという理由で必要な医療を提供できない過少医療も
問題である.高齢者に対する医学的な視点,そして医療の視点が大切になる. 


● 高齢者に対する医学と医療の違い

  医学 医療
従事者 医師主導 医師(老年科医),看護婦,薬剤師,理学療法士,
栄養士,ケースワーカー,心理療法士などのチーム
対象 疾患 人間(患者)
目的 病気の診断と治療 QOLの向上
方法論 診断学と治療学に基づく手法 QOL評価(機能評価)に基づく治療,リハビリテーション,
心理的アプローチ,社会サービスの利用など包括的手段
患者に対する
有効性
機能低下がない若年者で有効 機能低下がある後期高齢者(75歳以上)で有効
福祉との関係 連携に時間がかかる 連携が容易
問題点 不治の疾患や多数の疾患を
有する場合,限界がある.
チームとして多くのメンバーを必要とし,その調整を
図らなければならない.


 高齢者に対する医療は,その目的がQOLの向上であり,疾病に罹患してもたらされるQOLの低下をいかにして最小限にして可能な限り元のレベルまで戻すことが最終目標である.


【参考文献】 Internal Medicine Vol.87 No.2 2001


一般の方むけ  歯学部学生諸君むけ 医療・福祉・介護の専門家むけ

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